感染病の中でも特に治療が難しいとされるヘルペスについて

いつ症状が出るのか

curative

皮膚疾患とは、正常な皮膚の構造と機能が侵されると生じる。皮膚におけるバリア機能の網の目をくぐって、アレルゲンの侵入があるとアレルギー性の湿疹や皮膚炎を生じ、微生物が侵入すると皮膚の細菌性、ウイルス性、真菌性などの様々の感染症をきたす。表皮角層自身の水分含有量が低下した状態である乾燥肌(ドライスキン)では、バリア機能が低下しており、アレルゲンや微生物が侵入しやすい。自己免疫を含めた内因から皮膚の構造と機能が乱されることもあり、未だに原因不明の皮膚疾患も数多くある。一方で、皮膚を構成するさまざまなタイプの細胞由来の腫瘍病変も当然のことながら存在する。その中でも単純ヘルペスウイルス(ヘルペスウイルス)による感染症を単純疱疹(単純ヘルペス、通称ヘルペス)と呼ぶ。

単純疱疹(単純ヘルペス)は、単純ヘルペスウイルスにによる皮膚感染症である。その中でももっともよく見られるのが、口唇ヘルペスで、風邪などで体調を崩したときや、強い陽射しに当たった後などに発症し、口唇およびその周辺に水疱ができる。みずみずしい小水疱と水疱膜が破れてできたびらんが多発している場合が多い。単純ヘルペスウイルスの表皮細胞への感染により、表皮細胞自体が浮腫となり、風船様または球状に膨らみ、ついには変性、膨化し壊死となる。その結果、表皮細胞が変性壊死してしまった隙間に水(漿液)がたまり、目で見ると小水疱となる。同様なことが、口唇ヘルペスのほかに性器でもおこる場合もある。この性器ヘルペスは性交渉で感染する性感染症である。